視野を広げ、成長を促すローテーション研修で学べるものとは?
大牟田天領病院のローテーション研修とは?
新人看護師1年目の8月頃から、配属先と異なる部署で半日〜1日勤務体験をするローテーション研修を行います。普段とは異なる役割の部署での勤務を通じて新たな気づきを得ることを目的としています。
(例)ローテーション先
手術室、回復期、外来、地域連携室、訪問看護
外来の看護師が患者さんとのコミュニケーションで気をつけていることは?患者さんの退院後はどういった医療・看護を受けているのか?ローテーション研修では患者さんの入院から退院後まで見ることができます。視野が広がり、看護師としての役割の再認識、他部署・多職種との連携強化につながります。
新人看護師の感想
ローテーション研修に参加した急性期病棟勤務の新人看護師が書いた「自己評価表」の一部をご紹介します。
ローテーション先:地域包括ケア病棟 |
地域包括ケア病棟では、在宅復帰に向けてどのレベルまでADLを上げる必要があるのかなどを考えて、排泄時の介助の程度や、歩行しても可能な範囲に配慮していることを学びました。 急性期では治療が主になるため、行動制限は多々あるけれど、その理由を常に考えて患者さんが理解できるように、そしてADLが維持できるように関わっていけたら良いなと思いました。 また、申し送り時に地域包括ケア病棟のスタッフが知りたい情報を提供できるように、対象患者さんのできること・できないことを細かく把握しておくことが、退院支援がスムーズに行える連携の一つだと気づきました。 |
ローテーション先:訪問看護 |
病棟で患者さんに対応する際、退院先をもっと意識して関わっていこうと思いました。何をするにも全介助で、看護師が対応しているとADL低下や依存につながるため、患者さんができること・できそうなことを見極めて伸ばしていけたら良いなと感じました。 また入院している時から患者さんやご家族に薬の目的やリスク、副作用を説明し理解を得ることで、薬の重要性について考えることができ、在宅における薬の飲み忘れ等に対応できるのではないかと考えました。 医療における対象者は家族も含まれているため、生活状況や環境に配慮して、退院しても負担のないよう入院中から少しでもADLを上げられるように関わっていくことが大切だと感じました。 |
ローテーション先:地域連携室 |
退院支援カンファレンスに参加してみて、私たち病棟看護師が一番患者さんの近くで長い時間接することが多いため、病棟看護師の退院支援の役割として普段の会話などで患者さんが話される退院に対する希望や意向を拾ってあげて、患者さんの希望に沿った退院調整が行えるように情報共有をして、医療ソーシャルワーカーに繋いでいけるようにしたいです。 また要介護認定は申請してから認定されて介護サービスが利用できるようになるまでに時間がかかるため、入院前の状況やADLを把握して、急性期の時にアセスメントと情報共有を行い、必要な患者さんは早めに申請しておくことで、環境が整った状態で退院できるようにしたいです。 今は患者さんの現在の状況を見ることしかできていないため、入院前の状況や退院後の生活に目を向けて、日々の看護を行っていけるようにしたいです。 |
ローテーション先:外来・救急外来 |
外来では患者さんと接する時間が短いため、バイタルサインの値などに異常があれば、以前と比較してみて待合室に声をかけに行き、再検査するなど適切にアセスメントする必要性を感じました。病棟では患者さんと接する時間が長いため、普段との小さな変化にもしっかり気付いてアセスメントできるようにしたいです。 救急室では救急隊の方から救急患者さんの状態やバイタルサインを聞き、どのような疾患が考えられるのか、どのような処置が必要になるのかを予測して動く必要がありました。病棟で急変対応する際にも、予測しアセスメントして何を観察してどのような処置・検査が必要になるのかを考えて動けるようにしたいです。 どうしたら患者さんの苦痛の緩和ができるのかをまず考え、呼吸苦の訴えがあれば酸素投与、意識消失していたら血糖値測定して原因を探るなど、自分にできることを確実にできるようにしていきたいです。 |
ローテーション研修を経験した新人看護師は、改めて連携の重要性や自分自身のレベルアップに向けた意欲を高めて、配属先へと戻ります。この経験が一人ひとりの視野・可能性を広げるきっかけとなっています。
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【先輩看護師インタビュー】
看護助手から看護師へ。私が今、循環器疾患の資格取得を目指す理由
小児看護からキャリアチェンジ。結婚を機に大牟田天領病院へ転職した理由
自慢したい仲間と、高度な医療・看護が学べる環境がここにある
私が大牟田天領病院の人材教育・後進育成に惹かれた理由