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新人看護師インタビュー|実習時の印象通りだった、チームワーク・人間関係の良さ

有明高等学校(熊本県荒尾市)看護科を卒業後、大牟田天領病院に2021年4月に新卒で入職。現在2年目の山田さんに当院を選んだ理由、看護師1年目で苦労したことなどを振り返っていただきます。

▼目次
私の看護師1年目
ともに学べる環境
今後の目標
学生におすすめする当院の魅力

私の看護師1年目

大牟田天領病院を選んだ理由

私が小学生くらいの時に祖父がこちらに入院していてお見舞いに来たことがありました。その時の看護師さんの姿を見て「かっこいいなぁ」と思ったのが、私が看護師を目指すきっかけになった原点です。

有明高等学校在学中に実習に来て、改めて実際に働く先輩方を見て「ここで働きたい」と決心しました。大牟田天領病院の看護師はとても優しかった印象があり、就職してからも働きやすそうだなと感じました。師長さんと看護師の皆さんの距離が近く、気軽に話し合いながら仕事を進める様子から、人間関係良く皆が協力し合えるチームワークの良さを垣間見ることができました。看護学校の友人に「天領病院に就職しようと思う」と伝えると、皆が「あそこは働きやすそうだったよね」と言うくらいに学生の共通認識としてありました。

新人看護師1年目の苦労

コロナの影響で、本来は半年間ある病院での臨地実習が3日間しか行えませんでした。患者さんとの関わりも少ないまま不安な状態で勤務スタートとなりました。配属された呼吸器病棟ではコロナ患者さんの対応や肺炎の患者さんの対応に追われ、始めの頃は「現場は忙しいけど、私は何もできない」という焦りの気持ちがありました。

入職後3ヶ月目くらいの時に、初めて急変患者の処置にあたった時のことです。それまで元気だった患者さんが急変されて亡くなられる場面を目の当たりにしました。本来はご家族のケアをしなければいけないところ、ご家族と一緒に悲しい気持ちが抑えられず、自分のことで精一杯になってしまっていました。
学校では亡くなられた患者さんに対するケアは勉強していましたが、亡くなられた患者さんのご家族の心のケアまで深く考えることができていませんでした。

師長さん、主任さん、先輩方が話を聞いてくれて「どうすれば良かったか?」を一緒に考えてくれました。振り返ることで『1番悲しいのはご家族であり、自分が悲しむ場面ではない』『ご家族をサポートするのが看護師の役割である』ということを改めて自分で考えるきっかけとなりましたそれから“看護師としての自覚”を持って仕事に臨むように少し変われたと思います。

ともに学べる環境

現在の業務内容

私は内科の急性期病棟を希望して、北3階・呼吸器内科病棟の配属となりました。胸腔穿刺・胸腔ドレナージ等の処置を必要とする患者さんが多くおられ、観察の仕方・注意点を先輩から教えていただきながら勉強しています。実際の場面を先輩に付いて一緒に見ることで、処置の手順や呼吸器等の医療機器の使い方を少しずつ覚えていきました。

1年目の卒後教育

大牟田天領病院の新人看護師は、入職して最初の約2週間をかけて現場で最低限必要な知識・技術を学び直す集合研修を行います。輸血や褥瘡予防、採血やルート確保といった基礎技術を現場配属前に先輩方の腕を借りてトレーニングを行います。実際に『今から輸血するよ』といった場面では、研修時に作ったファイルを見て手順や注意点を振り返りながら実践することができました。先生の指示などをファイルに書き込んでいき、今でも活用しています。

配属後も月に1回集合研修があり、同期で集まる機会があります。みんなの顔を見るとやっぱり安心というかホッとします。研修後に話しながら一緒に帰ったりできるのも楽しみの1つでした。

8月頃には7~10日程かけてほとんどの部署での勤務を経験するローテーション研修があります。手術室や訪問看護・外来・腎センター・地域医療連携室などでの勤務を通して、自分がいる病棟とのつながりを知ることができ、申し送りや観察に求められる「チーム連携」を学ぶことができます。

今後の目標

看護師1年目を終えての感想

2年目を迎える時に「このまま2年目になって大丈夫か?」「先輩方と比べたら全然できていない」ととても不安に感じていたところ、プリセプターさんと1年を振り返る機会をいただきました。『できていること・できるようになっていること・こうした方がもっと良くなること』などをプリセプターさんが具体的に教えてくださり、その内容には自分では気付いていないことも多くありました。
1年間ずっとそばで見てくれていた先輩からの言葉で「2年目になっていいんだ」「少しずつ一人前に近づけているんだ」と自信を持つことができました

これからの目標

急性期で経験を積んでいき、将来的には退院支援や慢性期における看護・ケアについても勉強してみたいなと考えています。

目指す看護師像としては、『患者さんが何をしたいか考えて、望みを叶えてあげられる』そんな看護師でありたいと考えています。
病棟には離床センサーがあり、私はそれが鳴った時には『こけないように患者さんをベッドに戻さなきゃ』と考えていました。ところが師長さんや先輩スタッフは無理やり戻すのではなく『患者さんがなぜ立ち上がっているのか?何がしたかったのか?』とまず患者さんの欲求に目を向けます。『もしかしたら、少し外を見れば気持ちが落ち着くのかもしれない。だったら車いすで散歩してあげよう』と患者さんの望みを叶えてあげられるように動く。

そのような先輩方の姿勢に感銘を受け、少しでも近づけるように頑張っていきたいと思います。

学生におすすめする当院の魅力

- 職員間のチームワーク、人間関係の良さ

1つ目は、身近に尊敬できる先輩がいることです。私の病棟には、患者さんからよく名前が挙がる先輩看護師がいらっしゃいます。私が新人ということで、患者さんから「◯◯さんをお手本にしたら良い看護師になれるよ」と言われたことがあります。その先輩を見ていると、急性期という忙しい現場でありながらも効率的に動くことで早く業務を済ませ、患者さんのケアに充てる時間を作っていらっしゃいます。見習いたいお手本が身近にいることで、非常に学びのある環境だと感じています。

2つ目は、職員間のチームワーク・人間関係の良さです。病棟内の看護師同士はもちろん、他の部署・職種の方とも垣根なく円滑なコミュニケーションが取れていることは当院の魅力だと感じます。入院患者さんを検査にお連れした時に検査技師の方から「最近見かけなかったけど、元気だった?」と声をかけられたり、薬剤師の方からは「何か分からないことない?」と病棟で声をかけてくださったり。人間関係の良さは当院の魅力だと思います。

(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)


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