作業療法士はクリエイティブな仕事。家庭と両立できる理由とは?
柳川リハビリテーション学院を卒業後、2010年4月に大牟田天領病院へ就職。地域包括ケア病棟チームに所属し、リーダーのサポート全般・OTの新人教育・アクティビティの企画/運営なども担当。
作業療法士としての歩み
- 栄養士からのキャリアチェンジ
以前は、栄養士として病院で働いていました。患者さまの入院生活を食事面で支えるやりがいある仕事でしたが、もっと患者さまのそばで密接に関わっていきたい。患者さま一人ひとりと信頼関係を築いていって、もっと生活に近い部分に入っていきたいと考え、セラピストの道を選びました。
- 作業療法士を選んだ理由
大牟田・荒尾地区は高齢化率35%超と全国平均よりも高い。そういった地域において医療・介護に携わるお仕事の重要性は極めて高いと考えていました。その中で作業療法士を選んだ理由は、『クリエイティブな仕事ができる』と思ったからです。作業療法という専門的な知識・技術を用いて、自分のアイデア次第で患者さまに多彩なアプローチが可能なところに魅力を感じました。
現在所属する地域包括ケア病棟では、病棟の看護師や他職種と情報共有・連携を密にしながら、ADLおよび生活の質の向上を目指したリハビリの提案を行っています。また、毎月病院全体で取り組む季節に応じたアクティビティ(創作活動を通したリハビリ)の企画・運営などもほかの作業療法士と協力して取り組んでいます。
当院で経験できること
- 大牟田天領病院を選んだ理由
大牟田天領病院を選んだ理由は、他所ではなかなか診ることができない難病・特定疾患の患者さまも受け入れている病院であったこと。また、急性期から回復期、デイケアや訪問リハビリでは生活期まで幅広く経験することができる点が挙げられます。私自身も、脳血管疾患リハ、整形外科での運動器リハ、循環器での心臓リハ、呼吸器リハ、難病・特定疾患の方などさまざまな症例に触れ、急性期と回復期を経験しました。
幅広く経験できたことで、多角的な視点でアプローチできる能力が身に付いたと感じています。
- 多角的なアプローチが身に付く
退院後の患者さまの生活の想像ができるようになったことで、目の前の患者さまを長期的な視点で診る力が身に付きました。「ご自宅での生活ではこれができた方が望ましい。だから急性期の早い段階でこれをやっておこう」と、ゴールまでの道筋を見据えてリハビリに臨むようになりました。また、患者さまご本人だけでなく、介助する方の負担まで配慮してリハビリを組み立てる視野の広さも身に付いたと感じています。
- 生きがいを守る仕事
印象に残っている患者さまとの思い出として、職場復帰までご支援させていただいた経験があります。その方は、入院される前までホテルで事務のお仕事をされていました。事務といってもホテル内のさまざまな業務をこなされていたようです。病態としては重度の片麻痺が残っており、杖を使って歩行はできるまで回復はしましたが、上肢は動かせない状態でした。
患者さまは「退院してもどこまで自分で動けるだろうか、また仕事ができるだろうか」と不安に思われていましたが、「やっぱり、定年まで働きたい!」と強い希望を持たれていました。また、職場の方々も「ぜひ復帰して、また働いてほしい!」と非常に協力的でした。そこで私は、実際に職場に伺って、仕事場の環境や動作の確認を行い、職場復帰をゴールとしたリハビリ・退院支援を経験することができました。
退院後もこれまで通り趣味や仕事が続けられる。「生きがい」を守ることができたことは、私にとって良い経験になりました。
当院で働く魅力
- 家庭と両立できる環境づくり
主婦目線で言うと、人間関係がとても良く、困った時に『お互い様』という雰囲気がチームにあることが当院の素晴らしいところです。例えば、子どもが体調を崩してしまったり、台風などで子どもを家に置いていけない。そういった急な休みが発生した時に、チームのみんなが「お互い様だよね」と嫌な顔ひとつせずにサポートをしてくれます。チーム内だけでなく、チーム間の横の繋がりで応援することもあります。リハビリ科の技師長も「残業しないで、定時に帰ろう」と率先して言ってくれるので、家庭や子育てと両立しながら働きたい方にとってはありがたい環境だと感じています。
- 新棟オープン予定、事業拡大に向け採用強化中
大型リハビリテーション室を備えた新棟が来秋にオープン予定で、回復期リハビリテーション病床の拡充もあり、リハビリテーション科全体の人員はここ数年で増えています。人が一気に増えたことで、同じチーム以外のメンバーとコミュニケーションを取る機会が以前より少なくなっていて個人的には寂しい気持ちでいるので、今後はチーム間でも積極的にコミュニケーションを取っていけるように取り組んでいきたいと思っています。
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(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
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