<私たちは、引き継いでいく>新・東館オープン
2023年11月1日に大牟田天領病院 東館が新規オープンいたします。
東館オープンに伴い統合される大牟田吉野病院(旧:大牟田労災病院)は、1963年に起きた三池炭鉱事故の被害に遭われた患者の療養施設として開院しました。事故から60年目となる今年、統合を機に高次脳機能障害に対するリハビリテーションを強化し、より良い療養環境の提供を目指してまいります。
<統合後の病院概要>
病床数:389床
└ 急性期一般病棟:196床(うちHCU8床)
└ 地域包括ケア病棟:40床
└ 回復期リハビリテーション病棟:100床
└ 障害者施設等一般病棟:53床
私たちは、引き継いでいく
東館1階に飾られているこの絵は、「私たちは引き継いでいく」という想いをカタチにしています。1963年に起きた戦後最大の三池炭鉱事故から60年。その時間はあまりに長く、記憶は色あせつつあります。
本作は、大牟田吉野病院(旧:大牟田労災病院)にて、台風により倒木しながらも咲き続け、幼樹を育んだ 「桜」 をモチーフに、「患者さんに寄り添い続け、次の時代へ引き継いでいく」という想いを描いたものです。作者は大牟田出身の画家です。油絵具には、三池炭をはじめとする石炭・石炭灰・ズリ(ボタ)など炭鉱にまつわる原料が使われています。
高次脳機能障害に対するリハビリテーションの強化
大牟田吉野病院との統合を機に、高次脳機能障害に対するリハビリテーションを強化します。
交通事故や脳卒中などで引き起こされる高次脳機能障害は、見た目には分かりづらく、ご家族でも気付かないため、その後の生活を大きく変えてしまいます。また、自動車の運転も難しく、職業復帰・社会復帰は困難です。このような患者さんにも積極的なリハビリを行うことで、地域のニーズに応え、生活支援を目指していきます。
東館1階に新たにリハビリテーション室が拡張され、リハビリ庭園を含むリハビリエリアは1,540㎡の広さを誇ります。自宅リビングでの家事を想定した訓練環境や職場復帰に向けた自動車運転シュミレーター、園芸活動を楽しみながら取り組むリハビリ、不整地での歩行訓練など退院後の生活・暮らしを見据えたリハビリテーション環境を整備しています。
より良い療養環境をつくっていく
東館1階に新しく移転する腎センターは、落ち着いた空間で、心安らぐ療養環境に生まれ変わりました。透析を行う患者さんは、一日の大半をベッドの上で過ごします。私たちにできることは、少しでも快適に過ごしていただける環境を整え、長期に安心して治療を受けていただけるよう寄り添うこと。これからも患者さんの生活と未来のために、快適で安心な透析施設を目指していきます。
東館には、回復期リハビリテーション病棟と障害者一般病棟が配されます。さらなるリハビリテーションの強化を目指し、病棟でもスタッフに見守られながらリハビリに取り組める環境が充実しています。また長い入院期間中を少しでも前向きに、お見舞いに来られた方々とのコミュニケーションが活発になるような明るいデイルーム・オープンテラスが作られています。
病室・介助浴室などは、看護師・介護スタッフが設計段階から立ち会い、手すりの位置等細かい部分にも配慮がなされた安心・安全な療養環境を整備しました。
これからの私たち
大牟田天領病院は、長らく地域に求められる病院として頑張ってまいりました。
これからは、大牟田吉野病院の意志を引き継ぎ、在宅・地域に戻られてからも、安心して生活を送れるような医療を提供していきます。
これからも地域の皆様と、有明地域の医療に貢献できる病院を目指していきます。
スタッフ募集中
当院では、看護師・介護福祉士・看護補助者そのほか職種もスタッフを募集しています。