出産・育児休暇を経て、子育てとの両立。介護福祉士の私が病院で働く理由
有明高等学校 福祉科を卒業後、2015年4月に介護福祉士として大牟田天領病院に就職
- 介護の仕事を選んだきっかけ
中学校の職場体験でデイサービスに行ったことがきっかけで介護の仕事を知りました。私の祖母は足が悪くて、おばあちゃん子だった私は「介護の勉強をすることで何か役に立てないかな」という思いもあって、介護の道に進むことを決めました。
- 大牟田天領病院を選んだ理由
福祉科の先輩が当院で働いていて、興味を持ちました。私が就職した頃はコロナ禍前で、職員旅行やサークル活動など職員互助会の活動が活発だったり、育児休暇等の休日・休暇制度、福利厚生が充実している点に魅力を感じて、当院への入職を希望しました。
- 子育てと仕事との両立
新卒で当院に入職して、回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟で勤務しました。出産を経験し、1年間の育児休暇を経て復帰後は、現在の回復期リハビリテーション病棟に所属しています。入院患者さんの退院支援に携わりながら、2023年からは外国人技能実習生の指導も担当しています。
- 介護福祉士の役割
病棟では入院患者さんの日常生活におけるサポートとして、入浴介助・食事介助・排せつ介助等のケアを行っています。介護福祉士の大事な役割の一つが退院支援です。急性期病棟から回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟へ転棟してきた患者さまがご自宅に退院できるように、お一人お一人の患者さんの病気や退院後の生活状況に合わせてゴールを設定し、多職種と連携しながら支援をしていきます。その人らしい生活に近づけるためにはどのようにケアしていけば良いか、多職種で話し合いながら関わっていくことが求められます。
- 仕事のやりがい
患者さんお一人お一人の疾患や状態は異なるため勉強して覚えることが多く、また退院後の生活状況もお一人お一人異なるため、考えなければいけない範囲も広いです。体も頭も使う忙しい仕事ではありますが、だからこそ勉強になることが多くやりがいを感じます。
歩けなかった患者さんが歩けるようになって退院された時の笑顔、ご家族が喜ばれている姿を見られると、スタッフみんなで協力して退院支援できた達成感を感じます。私は介護福祉士として病院に就職して良かったなと感じています。
- 心がけていること
患者さんの置かれている状況や気持ちを考えながら、日々の仕事に取り組むように心がけています。患者さまお一人お一人のゴールを決めて、どのような支援が必要かを考え、多職種と連携し支援していく。その中で、職種が違えば見ている視点も違うので、お互いに意見をしっかり言い合って進めることが大事だと考えています。
家に帰ってからのことを想像しながら、入院中の生活やリハビリにつなげていく。私たちが手伝ってあげた方が患者さんも楽だし、私たちの仕事も早く終わることもあります。でも、家に帰った時にお手伝いがないとできなくて困るのは患者さんやご家族です。退院後の生活を見据えて、介護福祉士の私たちが介助量を考えながらケアにあたるよう心がけています。
- 指導員として新たに勉強
当院では2023年から外国人の技能実習生を受け入れており、私は指導員を担当しています。指導員としての勉強を行いながら、私自身も一から介護技術を学び直しています。実習生たちが介護福祉士の試験に合格できるように、院内の介護福祉士の方々と協力し合いながら指導を行っていきたいと考えています。
- お互いに助け合える職場
仕事の忙しさや分からない事、急遽お休みをいただく時など、同じ病棟スタッフ間で助け合って協力し合えるアットホームは雰囲気の職場です。病院は働いているスタッフの数も介護施設に比べると多いので、お互いに補い合えるところは強みだと感じています。これからも子育て・家庭と仕事を両立しながら働いていくことが目標です。
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
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